表示素子とその周辺
● 液晶表示素子● 表示灯● バックライト用蛍光管
 
 液晶表示素子
  代表的なTN型液晶の原理を簡単に説明しますと、TN型液晶では、分子の並び方が90度ねじれた液晶を、2枚の偏光フィルターではさんでいます。電圧をかけていない状態では光が通り、電圧をかけると光が遮断され画面上では黒くなります。つまり電圧がひきがねとなって、液晶が光のシャッターの機能を果たします。
液晶の駆動方式には、単純マトリックス駆動とアクティブマトリックス駆動の2方式が主に用いられています。
アクティブマトリックス駆動は、テレビなどの高い画質と早い応答速度が要求される動画の表示に使われていて、代表的なものとしてTFT型液晶があります。単純マトリックス駆動は、電卓、ワープロ、パソコンなど、主に静止画用に幅広く使用されており、最近では動画にも対応できるものもあり、代表的なものとしてSTN型液晶があります。
 
表示灯
  主に電球により点灯発光
ケースの色により様々な色の発光を行い、これを利用することにより警告などその機械の状態を遠方から認識できる
最近は、長寿命のLED発光タイプが増えてきている
 
バックライト用蛍光管
 
【冷陰極蛍光ランプの発光原理】 ランプに印加された高電界により陰極から電子が放出されます。電子は高電界により加速されて水銀原子と衝突すことにより、水銀原子を励起します。励起状態の水銀原子は不安定であるため、速やかに安定状態に戻り、その余剰エネルギーを紫外線(主に253.7nm)の形で放出します。蛍光体はこの紫外線を吸収し励起する事によって、紫外線を可視光にエネルギー交換して発光します。
【熱陰極蛍光ランプの発光原理】 熱陰極蛍光ランプは、陰極自身の熱エネルギーにより電子を放出します。放出された電子は高電界により加速されて水銀原子と衝突する事により、水銀原子を励起します。励起状態の水銀原子は不安定であるため、速やかに安定状態に戻り、その余剰エネルギーを紫外線(主に253.7nm)の形で放出します。蛍光体はこの紫外線を吸収し励起する事によって、紫外線を可視光にエネルギー変換して発光します。